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無益で不埒な

新作本の制作に取り掛かったところなんですが、なかなか進まん。描きたいイメージは大体あるんですが具体的な構造を作るのに苦心しています。半年前に「幽霊船長〜」ができたときは毎年一冊のペースで作れるだろうとタカをくくってたんですが、そう簡単にはいきません。締め切りがあるわけではないので納得のゆくところまで追求してからお届けしようかと思ってますが。万人ウケはハナから諦めており、売れるための戦略もありません!相変わらず時代錯誤な私的ドキュメントになるかと存じます。ここ数年の巷は作品を作る前にターゲットを絞り込んでみたり、無闇にマーケットの動きを読んだりする、そんな動機付けがまさってる感じしませんか?作りたいもん作りゃいいのに。受け入れられることも大事だけどねぇ。共感よりも挑発を!俺は真っ青な旗を振る。しかしながらこういう考えは自己満足かもね、不惑の40代にして。もう少し分別を持って今の時代と呼応するメッセージも込めないといけません。なんていいながら次はさらにもっと空疎で無益・無価値な物語を志向しちゃってます。白昼夢のようにもモヤモヤとして、ホコリ臭い後味を残すような。百鬼園先生の「冥途」あたりの短編集、アシッドフォークの酩酊感、ラテンアメリカ文学の幻惑。今の気分に馴染むアイテムで身の周りを固めて気分を盛り上げているさいちゅう。とか言いつつ、作って行くうちに着地点が微妙にズレてきて、意味が生じてきちゃったりするんだよなぁ。コンセプトが「無意味」って定義する時点で意味あんじゃん矛盾。でもそれもまた一興。絵のタッチはより直感的で行きつ戻りつできるスタイル、線画のインプロ感をいかしたラフなタッチになるみたいです。

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