昨年11月から始まり、半年近くにおよんだホテルHakoBAでの個展も終了しました。開催当初はロングランゆえ、告知活動も雪が溶け切ってから本腰だ!などと呑気に構えていたのですが、春先から保育園経由によるウィルス性の風邪、ギックリ腰、切れ痔などのアクシデント、果ては40度以上の高熱を伴う肺炎などの応酬で慢性的ダウナー状態にあり、ほとんどろくなPRも行えませんでした。それでもさまざまの方の支えにより無事なるまま終えることができてよかったです。今回の個展はここ10年あまりを振り返る意味もあったのですが、結果的に壮年期から中年期となった自分がこれからの創作活動において思案すべき宿題が増えただけというか・・・。そりゃ振り返るだけじゃ答えは出ませんな。相変わらず迷いながら紆余曲折を繰り返し、相応なカタチを模索していくのでしょう。
そんなこんなでしばらく作品展示に関しては消極的な気分ではあったのですが、ちょっとした縁で、来月には青森・浅虫温泉での青函交流美術展「青い糸」に参加することになりました。期間は8月21日〜25日までで、会場は海の駅あさむしマリーナです。絵本の原画を展示します。先日、会場の下見に行ってきたんですが、浅虫は昭和の残り香漂う港町で、ちょっと怪しげなリゾート感もアクセントとなり、自分にとってはいい塩梅の空気感でした。それにしても初の北海道新幹線。速いっす。新青森駅まであっという間。まあ疲れないし楽なんですけど。個人的にはそんなに急いでどうすんだって思いもありつつ・・・。青森〜函館間は時間的余裕があればフェリーでの船旅がオススメです。甲板に立って潮風を浴びていると、いま津軽海峡を横断している!という越境感、そして約4時間という運航時間は旅人気分に浸りたいときには丁度いい時間なんですね。しみじみとワンカップを啜りつつ、じわじわと旅情を充填してゆく。そんなセンチメンタルを知ってか知らずか、現在函館近郊で行われているアートイベント「はこだてトリエンナーレ」は“旅”がテーマらしいです。地元のローカル線、道南いさりび鉄道沿線の施設を会場に、さまざまなアート作品を展示しています。・・・知人が幾人も参加しているので宣伝してみました。レッツトリップ!