函館の演劇ユニット「41×46」の公演チラシの絵を描きました。酒を飲みながら気楽に芝居を見ようというコンセプトで今回が2回目。演目はオムニバス形式で3本、合間にカワベシンゴさんの演奏を挟み、芝居の世界観を盛り上げます。去年も観に行ったんですが、くつろいだムードで楽しかったな。舞台の宣伝美術を手がけることは多いんですが、自分は60年代・70年代のアングラ芝居のポスターにシビれたクチで、どうしてもそこらへんの影響(オマージュ)が滲み出てしまうんです。そのいささか時代錯誤な切り口が、今のヤングな舞台人たちの表現にフィットするのだろうか、そこに齟齬はないだろうか、などいつも不安を抱えつつ、結局は好き勝手やっちゃってます。今回の絵は視点を変えて舞台の反対側、酒を飲みながら芝居を見ているお客さんの図。手に持っているオレンジ色のカクテルはテキーラサンライズでしょうか。そういえば去年観に行った時は、最前列のテーブルが無い席だったのでグラスの置き場に困ったな。どうでもいいですが、先日、なぜか森田芳光監督の映画「失楽園」のDVDを見たんですけど、パーティー会場で立食する寺尾聡が持つグラスの底部に紙ナプキンが巻き付けられていて(グラスの汗を防ぐためのオシメみたいなやつ)、演出が細かいなと感心しました。5月13日は大門でさけうたしばい。飲んだくれ。